仕事と学びの両立について

私事ではありますが、この2年間昼間は仕事をして、夜は学校に通っていました。昼間の仕事と夜の学校の勉強の内容は全く違うもので、夜の学校に通い、将来的には学校で勉強したことを活かした仕事に転職することを目的としていました。

リーマンショックの影響もあり、私が望んでいた業界はどちらかというと転職するには厳しいと予想されましたが、運よく転職先を見つけることができました。
働きながら学校という2年間という期間は短いようで長く、体力的にも精神的にも消耗させられました。

このエントリーでは、自分の反省点も踏まえつつ、仕事と学校を両立させていく時に気をつけるポイントを書いてみます。
(あくまで一個人の体験のため、全ての人には参考にならない可能性があることをご了承ください)

○アクセス
まず、仕事と学校の両立をしたいと決めたら、毎日の家、仕事場、学校の3つのアクセスが大きくなるので、できるだけこの3つの移動時間を少なくするように調整します。
私の場合、家→2.0h→職場→0.5h→学校→1.5h→家
という流れでした。朝は6時に起き、夜は大体23時頃に帰宅して、そこから夕飯を取り、風呂に入ると大体12時を過ぎています。(仕事が終わってから夕飯を食べることも検討しましたが、その結果授業中に寝てしまうことが多かったので、食べ物はいれずに授業を受けていました。)

こういうスケジュールなので、木、金には疲労がピークになっていました。できるだけ体力の疲労がたまらないように、学校を選ぶ、もしくは引っ越しをする、仕事を選ぶことが一つのポイントだと思います。

私の場合、家と職場、学校と家の間の通勤時間が1時間以上かかっており、電車に座りながら通勤、帰宅することはできましたが、電車に揺られるだけでも疲労はたまっていきますので、アクセスについてはよく考えて選択することをお勧めします。(体調の整え方については後でまた触れます)

○時間の使い方
昼間仕事をしていると、学校の授業の勉強に費やす時間は限られてきます。かといって睡眠時間を減らすと体力も落ちてきます。
限られた時間の中で、いかに時間を捻出するかがカギになってきます。学校に在籍している間は学校の試験もありますし、資格を取るための勉強もしていました。
私の場合、朝の通勤時間や昼休みは勉強に充てていました。帰路へ向かう時にはさすがに授業の疲れもあり、睡眠時間を確保しているか、読書をしていました)また、仕事が終わってから授業が始まるまでの間に余裕があるときにはその間に睡眠を取っていました。
15分ほどの睡眠時間でも、その間眠気を我慢するよりもいくぶんかすっきりします。

資格についての勉強の仕方は葉玉匡美さんの日経ビジネスのコラムを参考にしていました。(日経ビジネスログインが必要になります)10分勉強法や知識の定着の仕方について学ぶべきところが多いと思います。

○体調の整え方
上にも書きましたが、私の場合大体23時頃毎日帰宅していました。
夕飯と風呂に入るだけで既に日付が変わっています(!)(初めのころはいつの間にか日付が変わっていることに気づくたびにげんなりしてしまいましたが、その分有効に時間を使おうと心構えを新たにしました)
時々風呂に入るのがおっくうになり、シャワーですませる場合もありましたが、湯船につかって全身の疲れを取ることが体の疲労の蓄積を抑えることが大事だということに気づいてからは、できる限り風呂に入るようにしました。

また、睡眠時間が思うように取れないことが続き、朝寝起きが悪い時がありました。私の場合、寝る前にビタミンB剤を飲んでおくと翌朝スムーズに起きることができました。参考までに私が毎日取っていたビタミン剤を紹介します。
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○精神的な問題
私が学校に通う目的は昼間の仕事からの転職が目的でした。安定のある職場から別の仕事に移動することを考えているので、職場の雰囲気にのまれたままだと勉強ができませんでした。したがって、昼休みは他の同僚が連れ添って食事に行く中、私は勉強のため一人で取っていました。
正直孤独を感じる時もありましたが、そういうときには、自分でこの道を選択したのだということを強く言い聞かせるようにしていました。
学校の良い点は自分と同じ環境の人がいることです。同じ方向を目標にしている人が近くにいることで、共に頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

○周囲の協力
働きながら夜の学校に通うことにおいて周囲の協力は不可欠です。
私が夜学校に通うことを決めたとき、直ぐに部署の上司に相談しました。上司は理解のある方だったので、私が夜学校に通うことを了解してくれました。
また、その後、部署内の同僚にもその事は知らせるようにしました。
もちろん夜学校に通うからといって昼間の仕事の手抜きをしていいということにはなりませんが、あらかじめ伝えておくことで、学校の授業を優先させなければいけない場合には周囲の協力を得られることができます。

また、自分が今の職場を離れると、どうしてもその分残りのメンバーに負担がかかってしまうことは明らかです。そのため私は時間を見つけて引き継ぎのためのマニュアルを作成しておき、離れる前に上司に渡しておきました。このマニュアルは部署内で共有して回覧することができるような場所に置いておき、残った人たちが適宜修正しておける状態にしておきました。


○最後に
正直にいうと働きながら学校に通うことは簡単なものではありません。学校のクラスのメンバーも昼間の仕事が忙しかったり、授業のテストで点数が満たなかったため進級をあきらめたり、自主的に休学した人がいます。それでも、苦しいのは承知の上で自分から自主的に学ぶことで新たな道ができることは確かです。
これからその道のりに挑む人にとってこの記事が役に立てば幸いです。