20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ

この本は@HAL_Jさんが書き下ろした英語の学習法についての本です。
HALさんは以前New Yorkにインターンシップ留学しており、その時に体験した留学や英語の勉強法について書かれています。


内容としては大まかに分けて2つ。
TOEICでLEVEL A(860点)を取るための効果的な勉強法
・LEVEL Aのその先にあるもの

前者については、レベル分け600点未満とそれ以上の人に分けて学習法を記載しています。
また、英語の基礎から勉強したい人や、TOEICに絞って勉強をしたい人に向けて、どのような本を読めばいいのか紹介されているので、これから本格的に英語を学びたいと考えている方には有用な情報が載っていると思います。詳細については、本をご覧ください。

後者については、本の最初にも書いてありますが、TOEIC900もある種の通過点であるということです。いくらTOEICの点数がよくても、speakingが出来ない人や英語で専門的な業務を行うためには、まだまだ勉強が必要になります。詳しくはP252のHALさんインターンシップ中に体験した「狐と針鼠の関係」というコラムをご覧ください。

私がこの本で特に重要だと感じた部分を2点引用します。
目的意識の明確化(P45)
英語を使って何をしたいのか、何が出来るのかという問いに明確に答える準備をする
TOEICで高得点を取りたい」、だったり「英語を流暢に話したい」ということを目標にするのではなく、その先に何をしたいのかという目的意識を先ずはっきり決めておくことが大事だと思います。

勉強時間について(P228)
英語を身につけるための勉強時間は1500時間が目安(個人の差はあるかと思いますが)これは、一日3時間の勉強をしても約1年半かかります。特に働いている方で一から英語を勉強し始める方の場合だと、一日に費やせる時間は少なくなるでしょうし、それゆえ、中途半端なことではあきらめない先にあげた英語を学ぶ目的意識が大切だと思います。

上記の2つは特に英語に限らず言えることだと思います。
もちろん、途中で英語の勉強を諦めたくなることもあるかと思いますが、Twitterには同じように英語の勉強をしている方が大勢います。勉強用のハッシュタグやリストについても掲載されています。


私は以前HALさんが主催した英語のオフ会に参加させてもらいました。その時に時間を決めて全て英語で話し合うコーナーがあり、自分が言いたい事を英語で伝えられないもどかしさを身を持って体験しました。それから、しばらく勉強していなかった英語を再度勉強していこうという気にさせてくれました。
私の英語の勉強はまだ始まったばかりですが、この本を読んで改めて身の引き締まる思いで英語の勉強を続けようという思いにさせてくれました。

本の中で、国籍を問わず、英語の話せる優秀な人材を獲得し始めた企業や、数年以内に社内での公用語が英語とする企業の話が出てきます。

優れたデザインはいつの間にか私たちの日常に溶け込んで当たり前になっているのと同じように、日本における英語も「いつのまにか」使えるのが当たり前になっている日がそう遠くない日に来るのかもしれません。

HALさんの本はBlogから書籍化になっているので、内容も確認することが出来ます。
気になる方はHPをご覧ください。
The Wisdom of Crowds – JP

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